近年、Instagramは写真や動画の共有プラットフォームとしてだけでなく、クリエイターが作品を発信する場としても進化を続けています。そんな中、Instagramが新たにリリースした編集アプリ「Edits」が注目を集めています。この記事では、「Edits」がどのようなアプリなのか、その機能や使い方、そしてユーザーにどのようなメリットをもたらすのかを徹底解説します。
Instagramが開発した革新的なアプリ「Edits」は、クリエイター支援を目的とした多機能プラットフォームです。
コンテンツ編集機能に加え、アイデア創出からパフォーマンス分析まで、コンテンツ制作の全プロセスに必要なツールを一元的に提供します。これにより、クリエイターは複数のツールを使い分けることなく、効率的に高品質なコンテンツ制作に集中できます。
ソーシャルメディアが収益化の場として重要となる中、「Edits」はクリエイターの活動を強力にサポートすると期待されています。
「Edits」の核心コンセプトは、クリエイターがコンテンツ制作に必要な主要な機能を一つのアプリ内で完結できる環境を提供することです。具体的には、以下の3つの要素を中心に設計されています。
・編集:写真や動画といった多様な形式のコンテンツに対し、高度な編集ツールを提供します。これにより、クリエイターは自身の創造性を最大限に表現し、プロフェッショナルな品質のコンテンツを制作できます。
・アイデア創出:コンテンツの企画段階からクリエイターをサポートする機能が含まれる可能性があります。トレンド分析ツールやインスピレーションを提供する機能などが考えられます。
・分析:制作したコンテンツのパフォーマンスを詳細に分析できる機能を提供します。エンゲージメント、リーチ、視聴維持率などのデータを把握することで、クリエイターは効果的なコンテンツ戦略を立て、成長を促進できます。
「Edits」は、以下のようなユーザーに最適なツールとなるでしょう。
・Instagramを主要な活動プラットフォームとするユーザーや企業アカウント
・プロフェッショナルなコンテンツ制作を目指すユーザーや企業アカウント
・効率的なワークフローを求めるユーザーや企業アカウント
・初心者から中級レベルのユーザー
・収益化を目指すアカウント
このように、「Edits」は、Instagramで活動するあらゆるユーザーとアカウントの可能性を広げ、より質の高いコンテンツ制作と成長を支援することを目指しています。
(参考:Instagram「Editsのご紹介: 魅力的な動画をスマートフォンで作成」,「Edits、Instagramアプリ」をApp Storeで,Edits, an Instagram app - Apps on Google Play)
Instagramが提供する公式動画エディター「Edits」は、クリエイターの表現力を高め、制作プロセスを効率化するための多彩な機能を備えています。
プロレベルの編集から初心者にも優しい機能まで、その主要な特徴を詳しく見ていきましょう。
Editsは、最長10分間の高品質な動画を編集できる多機能エディタです。
豊富なフォントによるテキスト追加、効果音やボイスエフェクトの利用、おしゃれなビデオフィルターやスタンプの追加など、多彩な編集ツールで魅力的なストーリーを紡ぎ出すことができます。
Editsには、動画の音声をクリアにするノイズ除去機能や、動画の内容に合わせて自動で字幕を生成する機能も備わっています。自動生成された字幕は、表示方法をカスタマイズすることも可能です。
さらに、写真に命を吹き込むAIアニメーション機能が搭載されています。静止画に動きを与えることで、より魅力的なコンテンツを作成可能です。
Editsは、直感的な操作画面と豊富な編集機能により、初心者でも安心して高品質なコンテンツを迅速に作成できる環境を提供します。
透かし(ウォーターマーク)なしで動画をエクスポートできるため、様々なプラットフォームで自由にコンテンツを共有できるのも大きなメリットです。
また、Instagramとのシームレスな連携により、編集した動画をそのままリールに投稿できるだけでなく、投稿後のパフォーマンス分析までEdits内で行えるため、Instagramを活用するクリエイターにとって非常に強力なツールとなるでしょう。
「Edits」の特徴は、アイデア出しがアプリ上でできる点です。
付箋機能を使って大きく2つのことができます。一つずつ見ていきましょう。
画面下部のタブ選択で左端が「アイデア」タブになっています。(画像の赤枠)
アイデアタブは、さらに3つに分けられており、付箋・リール・コレクションに分けられています。(画像の青枠)
それぞれの機能について紹介します。
付箋を貼って自分のアイデアを整理することができます。
付箋は、右下の「+」マークから追加できます。
付箋は5色あるので、色分けして使うことも可能です。
自分のアイデアを言語化して整理しておくことで、今後の投稿制作に役立てられます。
Instagram上で自分が保存したリール動画が一覧で表示されます。
このリール動画にも付箋をつけることができます。
「動画のどの部分が参考になったか」などを書くと、後から見返した際に動画作りのアイデアに活かせるでしょう。
付箋は、動画をタップして右下の「+」マークから追加できます。
Instagram上で自分がコレクション※に追加した動画が表示されます。
※コレクションとは、保存した投稿をフォルダ分け(コレクション)して整理するInstagramの機能です
こちらでも、コレクション内の動画ごとに付箋を貼ることができます。
「Edits」の特徴の二つ目は、アプリ内でインスピレーションを得られ、付箋で整理できるという点です。
画面下部の「▶」マークをタップすると、オススメの動画が自動的に流れてきます。(画像の赤枠)
ここでも右下に表示される「+」マークから付箋を追加することができ、
付箋を追加すると自動的に保存されるため、先ほどの「リール」のところに表示されるようになります。
※付箋をつける前に、右下の保存マークから自分で動画を保存することもできます。
「Edits」の中で、リール動画の簡単なインサイトを確認できます。
画面下部の右端、グラフマークをタップすると表示されます。(画像赤枠)
この画面では、最大60日間のアカウント状況を見られます。
動画部分をタップすると、動画ごとのインサイト表示画面に切り替わります。
閲覧数やエンゲージメントなど簡単なインサイトを確認できます。
一方で、リール動画からのフォロー数(プロフィールのアクティビティ数)などInstagramに戻らないと見られない項目もあります。
動画編集の基本操作
1.【+】から素材の取り込み
動画や写真を複数選択し、編集タイムラインに追加します。
2.クリップ編集
・タイムライン上のクリップを選択し、長さを調整(トリミング)。不要部分のカットや分割も可能。・ドラッグ&ドロップでクリップの順序を入れ替え。
・素材を追加した際に、クリップ間のアイコン「┃」をタップし、フェード、ワイプ、ズームなど、豊富なトランジション効果(エフェクト効果)を適用。
3.音楽とサウンド
・「音楽」または「サウンド」から、InstagramのライブラリでBGMや効果音を追加。
・取り込んだ音源の利用やアフレコ機能、音量調整も可能。
・「キャプション」から動画内に含まれる音声や、アフレコした音声から、テロップの自動生成が可能。
4.テキストとステッカー
・画面の任意の位置にテキストを入力し、フォント、色、サイズ、アニメーションを設定。
・動くステッカーやGIFを追加して演出。表示タイミングや時間はタイムラインで調整。
5.色調補正とフィルター
・動画全体またはクリップごとに色味を調整。写真と同様のフィルター適用で統一感を演出。
6.速度調整
・クリップを選択し、再生速度を変更してスローモーションや早送り効果を追加。
編集後の保存と書き出し
プロジェクトの保存(下書き)
・作業中断時、「下書き保存」や「プロジェクト保存」で編集状態をアプリ内に保存し、後で再開可能。
書き出し(エクスポート)
・編集画面右上などの「書き出し」「エクスポート」「完了」ボタンをタップ。
・設定項目(例):
解像度: 720p, 1080p, 4Kなど用途に合わせて選択。
フレームレート: 24fps, 30fps, 60fpsなど滑らかさを選択。
画質/ビットレート: ファイルサイズと画質のバランスを選択。
保存と共有
・書き出し完了後、デバイスのカメラロールに自動保存。
・同時に「Instagramに共有」(フィード、リール、ストーリーズ)や、「他のアプリで共有」オプションが表示され、SNSなどへ直接投稿可能。
実際に使用してみた感想として、Editsのメリットとデメリットを挙げてみました。
【メリット】
・動画のアイデア出し~編集、投稿が一つのアプリ内で完結する
・Instagramのトレンド音源が分かる、Instagramの音源を使用して編集できる
・簡単なインサイトが見られる
【デメリット】
・Instagramアカウントが複数ある場合、Edits上でアカウントの切り替えができない
・細かいインサイトはInstagramに戻らないと見られない
他のSNSの流用投稿ではなく「Instagramのリール」を中心に動画をアップしたい人、編集に細かいこだわりがない人におすすめのアプリです。
Instagram発の次世代クリエイターツール「Edits」は、アイデア着想から制作、効果測定までを統合し、ワークフローを効率化します。
「アイデアハブ」機能による企画立案支援、高度な編集機能、インサイト分析機能により、クリエイターはデータに基づいた効果的なコンテンツ制作が可能になります。
この機能によって、ユーザーや企業がコンテンツを制作する際の試行錯誤の時間を短縮し、創造に集中できる環境や、多様で影響力のあるコンテンツの創出を促します。
Editsは、私たちのデジタルクリエイティブの世界にどのような驚きと感動をもたらしてくれるのか、その登場と進化に大きな期待が寄せられます。
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